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商標登録の費用は安ければよいのか?

商標登録の費用は高くないと言っておきながら、今度は安ければよいのかと問う。
「一体何が言いたいのか!」とお感じかもしれません。
でも、ここは大変重要なポイントです。


貴方は、体に異変が起きれば病院に行って医者に診てもらうでしょう。
なぜ病院に行くのですか?
それは医者が病気の専門家だからでしょう。

では、そのとき貴方は、一番料金の安い医者をインターネットで探しますか?
私ならそんなことは決してしません。
貴方もたぶん同じでしょう。
医者の費用は安ければよいということはないのです。

日本の医者は、保険医療の範囲内である限り、基本的に料金に差はないはずです。
しかしながら、いつ行っても少々高めの病院と、少々安い病院があるのは事実です。
でも、高い病院を避けることもなければ、安い病院を優先することもありません。
素人なりの判断であったとしても、あくまで価格ではなく、その他の要素で選ぶはずです。



貴方は、2年に1回、車検を受けるために、愛車を整備工場に持って行くでしょう。
なぜ整備工場に持って行くのですか?
それは自動車の専門家である整備士が点検してくれるからでしょう。

では、そのとき貴方は、一番料金の安い整備工場をインターネットで探しますか?
私ならそんなことは決してしません。
貴方もたぶん同じでしょう。
車検の費用は安ければよいということはないのです。



医者や車検に限らず、サービス業は安ければよいというものではありません。
もちろん、高ければよいということでもありません。
でも、一つだけ確実なことがあります。
人件費がかかるサービスが世間相場よりも極端に安ければ、それは間違いなく質が悪いということです。

安さを売りにしている整備工場があったとしましょう。
料金を安くすれば、その整備工場の整備士は、他の整備工場の整備士と同じように働いたとしても、同じ給料を手にすることはできません。
では、その整備工場はなぜ安くするのでしょうか?
安くしないとお客が来ないからかもしれません。あるいは、同じ時間で他の整備工場の何倍もの数の自動車を整備して売上を確保しているのかもしれません。
いずれにしても、私はそんな整備工場では点検してもらいたくありません。
高速道路で、ボンネットあげてJAFが来てくれるのを何時間も待ち続けるというのは御免です。

人件費がかかるサービスというのは、世間相場を大きく下回る業者に依頼するのは大変勇気のいることなのです。




さて、本題に戻りましょう。商標登録に必要な費用というのは、特許庁に支払う印紙代と、代理人(弁理士)の手数料です。トータル費用の半分近くを占めている印紙代はどう頑張っても安くはなりません。安くなるとすれば、弁理士の手数料です。

この手数料について世間相場を大きく下回る額を提示している弁理士もいます。
その弁理士はなぜ安くするのでしょうか?
なぜ安くできるのでしょうか?





私たちは、専門家として、お客様に安心して利用して頂けるサービスをご提供しております。そして、その対価として適切であると考える手数料をお願いしております。ですから異常な低価格は、私たちには実現不可能です。
商標登録のサイトで、安さを強調しているサイトはたくさんあります。しかしながら、安くはないということを丁寧にご説明しているサイトが他にあるでしょうか。私たちは、安心して利用していただけるサービスをリーズナブルな料金で提供しています。
この料金は、一般的な特許事務所の料金に比べれば、利用しやすい料金となっています。私たちの料金に対する考え方は、お客様の受けるサービスと、私たちの報酬とのバランスによって決まるものであり、同業者間の価格競争で決まっているのではありません。

高級品と廉価品との間には、中身による価格差が生じるのは当然のことです。
商標登録の費用は、安ければよいのではありません。







商標登録に必要な費用というのは、特許庁に支払う印紙代と、代理人(弁理士)の手数料です。
お客様から依頼を受けて商標登録手続の代理を行うことができるのは弁理士だけです。
もし弁理士以外の者が代理業務を行うと弁理士法違反となり、実際に逮捕された事例もあります。
無資格で商標登録出願のアドバイスをしている方もあるようですが、弁理士法違反すれすれの危ない業務ですので、ご注意下さい。

ところで、なぜ弁理士しか代理業務ができないのでしょうか。
それは商標登録の手続には高度な知識と経験が必要とされるからです。
書式さえわかれば素人でもできると思いがちですがそれは全くの勘違いです。自分で商標登録をした経験が少々あったとしても、基礎となる法律を体系的に勉強していなければ、全く信用できません。

それは、釘の打ち方さえわかれば家を建てられるといっているようなものです。釘さえ打てれば、一見、大工のまねごとはできます。しかし、所詮まねごとに過ぎず、まともな家など建つはずがありません。仮に立てたことがあると言われても、強い風が吹いたくらいで倒れるような家が辛うじて建っているというのが関の山でしょう。


弁理士という資格をご存じない方のためにご説明します。
弁理士というのは、特許、意匠、商標などの知的財産を専門とする国家資格です。
弁理士になるためには、弁理士試験に合格して日本弁理士会に登録する必要があります。
この弁理士試験は、司法試験、公認会計士試験などと並ぶ最難関の国家試験の一つであり、
合格するまでには3000時間〜5000時間勉強する必要があると言われています。
ところが、この弁理士試験に合格したというだけでは、まだ半人前であり、
更に3年以上の実務経験を積まなければ、一人前の弁理士ということはできません。

貴方が商標登録を依頼するとすれば、そういう弁理士が貴方のために何時間かの時間を使って商標登録のお手伝いをするわけです。
そのとき、弁理士の報酬がタダであったり、1万円であったりする道理はありません。

仮に貴方の商標登録ための全部で合計1日を使ったとしましょう。その手数料が1万円であれば、この弁理士の1日の売上は1万円です。年間で240万円の売上です。でも、事務所家賃、通信費、弁理士会費(年間24万円)などの経費を引けば、完全に赤字です。この弁理士は、親の財産でもない限り、ホームレスにならざるを得ません。手数料が2万円であれば、ホームレスになることは避けられるかもしれませんが、それでも家族は養うことはまず無理です。

それにもかかわらず、世の中には、異常なまでに安い値段で商標登録を引き受ける弁理士がいます。彼らがホームレスであるのかどうかは知りませんが、もしホームレスでないとすれば、この種の弁理士は、貴方のためにほとんど時間を使ってくれないと考えざるを得ません。

ネット上で最も料金の安い弁理士を探して依頼される方がおられます。費用が安いことが最も大切だと思うのであれば止めません。しかしながら、このようなお客様は、本当に安い理由に納得した上で選択をしているのでしょうか。そして、その価格を提示している弁理士は、一体誰のためにサービスを提供しているのでしょうか。

私たちは、お客様のために必要なサービスを提供しています。そして、それに見合う報酬を頂いております。お客様に喜んで頂いて、私たちも一緒に喜ぶのです。弁理士の手数料は、大半が弁理士の人件費ですから、安ければ良いというのは間違いです。
安ければ必ず悪いです。


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No.1 商標登録の費用は本当に高いのか
No.2 商標登録の費用は安ければよいのか